欧州でも香る存在感を作るため、
香水の本場に進出を決めたようです。
資生堂は香水の本場、欧州で香水市場の本格開拓に乗り出す。欧州は化粧品市場の半分を香水が占める“香水大国”。資生堂は欧州人をターゲットにした香水を開発し、欧州圏38カ国をはじめ世界47カ国で9月に一斉に発売する。国内市場が成熟する中で、資生堂は海外市場の売上高を引き上げる戦略を掲げているが、欧州で存在感を示すには香水市場に本格参入することが不可欠と判断した。
新製品は、日本の禅をモチーフに2000年に日米欧などで発売した「ZEN(ゼン)」をリニューアルしたもの。欧州の30代女性を中心ターゲットとし、フランス人調香師とともに開発した。その香りについて、資生堂では「グレープフルーツ、パインアップルなどの果実の香りに、ブルーローズ系の透明感ある甘さを重ねた」(国際事業部)としている。
販売するのはフランス、ドイツ、イタリアなど欧州圏38カ国と、中東9カ国の合計47カ国。8300店にのぼる百貨店、化粧品専門店で9月から発売する。想定価格は30ミリリットルで40ユーロ(約6500円)、50ミリリットル60ユーロ(約9700円)、100ミリリットルで88ユーロ(約1万4200円)を予定している。
目標売上高や出荷量は明らかにしていないが、欧州香水市場を本格的に開拓するため、発売に合わせて「通常の3~4倍規模」(同)という計240万個のサンプル商品を配布する。
資生堂は、スキンケア商品では06年にドイツでランコムを抜いてトップに立つなど、欧州各国で上位に食い込んでおり、欧州市場で一定の存在感を持っている。ただ、売り上げの大半はスキンケア商品とメーキャップ商品が占めており、香水はほとんど販売実績がないのが実情だ。
しかし、欧州では化粧品市場の半分を香水が占める。欧州の調査会社によると、05年の化粧品市場は1兆9516億円。このうち49%を香水が占めており、スキンケア(35%)、メーキャップ(16%)を大きく引き離している。スキンケアが3分の2を占める日本などアジア各国の市場とは事情が全く異なっており、欧州でブランド力を高めるためには、香水市場で一定のシェア(市場占有率)を確保することが欠かせない。
国内市場が頭打ちになるなか、資生堂は売り上げに占める海外比率を年々拡大、平成18年度は32・4%と前年度から3ポイント上昇した。成長市場であるアジア市場の伸びが著しいが、欧州市場で存在感を高めることが、海外でグローバル企業として認知され、海外売上高の一段の拡大につながるとみている。
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